|
と前編でも書いたように、いまや日本のサクラの80%以上が、この“ソメイヨシノ”で占められている。気象庁が“標本木”にしているサクラも9割以上がソメイヨシノだ。
じゃあサクラの種類はソメイヨシノだけなのか? というと、そうではない。実は、日本人にこれだけ親しまれているソメイヨシノという種は、日本に古くから自生してきた種ではないのだ。
それを説明する前に“サクラ”がどういう植物なのかお話ししよう。
サクラは、植物学上ではバラ科*に属しており、その多くが北半球の温帯に分布し、種類は約20〜30種あるといわれている。そのうち日本で自生しているのは、解釈や文献によっても異なるのだが、一般的には、
・ヤマザクラ
・オオヤマザクラ
・オオシマザクラ
・カスミザクラ
・エドヒガン
・マメザクラ
・ミヤマザクラ
・チョウジザクラ
・タカネザクラ(別名:ミネザクラ)
の9種とされている。これらの基本種が交配することで、数多くの里桜(栽培種ともいう)が生まれ、その数は現在では約300種類以上にのぼる。
ここで話しをソメイヨシノに戻そう。
“ソメイヨシノ”の起源については諸説あるのだが、“オオシマザクラ”と“エドヒガン”の交配種であることは確かなようだ。簡単にいえば、ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの子供なのである。
これが自然に交配したものなのか、人の手によって交配されたものなのかは未だに定かではないが、自生種ではない(接ぎ木などによって数を増やすしかない)ソメイヨシノが、いったいいつどのようにして日本各地に広まったのか。
|
 |
| →拡大表示 |
|
花と同時に赤味がかった若葉が出るヤマザクラ。
使用カメラ:FinePix F700 撮影条件:AUTO標準 ISO200 F2.8 1/58秒 マクロON 撮影地:東京都世田谷区・砧公園(2004年4月)
|
 |
| →拡大表示 |
|
真冬に咲く、早咲きの寒桜。
使用カメラ:FinePix F700 撮影条件:AUTO標準 ISO160 F5.6 1/240秒 撮影地:神奈川県川崎市高津区(2005年2月)
|
 |
| →拡大表示 |
|
ソメイヨシノよりやや遅れて咲く八重桜。
使用カメラ:FinePix F700 撮影条件:AUTO標準 ISO160 F7.1 1/340秒 撮影地:東京都世田谷区(2004年4月)
|
|
|