「サイゴン、アオザイ物語」
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文・写真/河野朝子

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て、こんな私も我が身を顧みずアオザイ作りに挑戦だ。

 ヴェトナムの南では正しくは「アオヤイ」と発音するこの衣装は街のアオザイ屋さんで布を選び、ちゃんと採寸してから縫い上げてもらう完全オーダー方式が通常である。
 まず、きれいな刺繍の入った生地がいっぱいぶら下がっている店選びから始まる。プリント物もあるがやはり刺繍の方が美しい。
 私は歳も歳なのでうぐいす色にしてみた。東京で言うところの営団地下鉄の駅員さんみたいな色に花模様の刺繍が入っている。これがいい、とお店のお姉さんに告げると「じゃあズボンは白になります」と言われた。そういう上衣には白いズボンを合わせるのが常識らしい。う、白って透けるじゃんか、と思う。しかし、こんなこともあるんじゃないかと、備えあれば憂い無し!私はいにしえのブルマーのごとき白のパンツを持参していたのだ。


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