「サイゴン、アオザイ物語」
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文・写真/河野朝子

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イゴン(現ホーチミン市)には映画の撮影でも使用されたという女子校があって、その校門の前には日本人オヤジのカメラの放列ができているという噂もあながち大げさとは思えない。それほど強力なのだ。
 オヤジと化したオバサンであるところの私は、街のあちらこちらで彼女たちにレンズを向けまくった。おぉ!あっちからアオザイ!こっちからもアオザイだ!おかげで登下校の時刻を把握するまでに至った。
 人口が増えたサイゴンでは学校は二部制で、午前の部に通う生徒と午後の部に通う生徒、と分けられているらしい。午前の部と午後の部が交錯する時間帯は乾期もピークだとかなり暑い。日射しの中で少女達がまぶしい。

 繁華街のブロマイド屋の店先。3、4人の中学生くらいの娘たちがアオザイの前後のエプロン部(?)をたくし上げしゃがみ込んでアイドルの写真選びに熱中していた。
 この光景にはその暑さ以上にクラクラ来たもんだ。


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