ペルシャでチャランポラン
 −イラン四千年ダイジェスト−  -3-

文・写真/河野朝子

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 ハーフェズ廟(シラーズ)

 

ラン航空は、成田の搭乗時から女性にはスカーフ着用+腰の線の出ないダボっとした服装(パンツ系)が推奨されている(もちろんイラン国内ではホテルの室内以外は常にそのコスプレが義務)。イスラムの教義と法律が併わさった国家のナショナルフラッグであるからにして、こちらもそのくらいの“やる気”を見せつつ、バーレーン土産の『バーレーン・ニューモード』の黒いレースがすてきなアバヤ(イスラム女性の黒装束)でおしゃれして機内に乗り込んだ。さてそこに足を踏み込んだからにはこれから1週間は酒断ちである。イラン旅行は人間ドッグか。

 その日私は鼻のアレルギーがちょっとひどく、機内でずっと鼻をズビズビすすっていたのだが、私の前に座っていたイラン航空の帰国の非番パイロットたちが「もしもし」と話しかけてきて何かと思ったら「鼻の薬は飲みましたか?もしよろしかったら、薬が機内にあるかどうか聞いてきましょうか」と言うのだ(英語)。酒以外で肝臓は使いたくない私は、これから禁酒国で1週間を過ごすというにもかかわらず、薬物は丁重に辞退させていただいた。頭の隅で「背後で私がグシグシ言ってるのがうるさいのかなぁ」という思いもよぎった。しかしイランに入ってイラン人と接していると、彼らはもしかしたらやっぱり本当のただの親切で言ってくれたんだなぁ、という気にさえなって来る、それくらいイランは人間がよかった。


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