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ペルシア湾の出島 文・写真/河野朝子 |
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それから、高速道路、というと世界的常識から言って、途中に信号なんてまずない物だが、バーレーンの高速道路には1カ所だけそれがあった。王室ラクダ専用信号機である。高速を走っていると見逃してしまいそうな程度の信号が突如あり、遮断機が道の両側についている。そこを、アラブ世界における重要財産のひとつ、ラクダの群れが通ることもある、というので見に行った。確かに、人力でコントロールされているラクダの群れが遠くをタラタラと歩いている。路肩に車を止めて、こっちへ来ないかなぁ、とずうっと眺めていた。持っていたヴィデオカメラの望遠機能を使うと群れの様子がよく見えるが、肉眼で見ているとラクダなんだか駝鳥なんだかよくわからない。ラクダ達は給水車がわざわざ待っていてくれてるとおぼしき地点にあるコンクリート製の水槽で、どうやら水を飲んでいるようだ。その日、ラクダは結局、信号を通ってはくれなかったが、何とものんきな風景だった。
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