* 週刊フォトエッセイ *

ベトナムのアルバムから
        −空気編−
           -4-

文・写真/河野朝子 --->Back Number

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



--->拡大表示
 軒先と食堂が合体した風情。

 

 


 

うも楚々とした人々を見ていると、いわゆる『ベトナム戦争』がなぜ行われてしまったのか、本当にここで起きていたことなのかがわからなくなってくる。その戦争についてはベトナムを語る上ではまだ避けて通ることができない。いや、すでに避けて通っても構わないのかもしれないし、激安手作りオシャレ雑貨天国!食べるものもおいしい!人もみぃんな親切で大感激!さぁベトナムに行こう!で終わってしまっていいのかもしれない。なのだけど、出会ったベトナム人達が「サイゴンが陥落したときに共産主義者がやってきて私は職を失った」とか「私の父の体の中にはまだ爆弾の破片が残っています」とか「私は北爆のときに腹部に大怪我をして、内臓が出そうだった。これがそのときの傷跡です」とか寡黙な中でポロッと語るのを聞いたり、街行く青年の体におそらく枯葉剤の影響であろうと思われる障害を見たりすると、まだそんなに遠い昔の出来事ではなかったことが実感し、何かを感じずにはいられないのである。


<--Back   ...To be continued. 

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部